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雑木林の楽しみ方

雑木林を歩いてみると、普段の暮らしでは出会えないたくさんの楽しみを見つけることができます。そうそう、お出かけには想像力をお忘れなく。

【Vol.2】新緑の雑木林で森林浴

薫風南来。毎年この時期の雑木林の緑の変化は目を見張るものがあります。今まで褐色であった落葉広葉樹の林冠がうっすらとした白緑色に変わり、やがて明るい黄緑色へと変化していくさまは、一年間でこの時期にしか、しかもほんのわずかの間だけ見られる森の劇的な変身です。銀色の産毛に包まれた芽吹いたばかりの葉が日に日に大きくなり、鮮やかな黄緑色へと成長していく過程が雑木林のその彩の変化を作り出しているのです。

この季節、森に入るとさわやかなのはなぜ?

通常植物の葉からは「フィトンチッド」と呼ばれる化学物質が放散されています。「フィトン」とは植物「チッド」とは殺すという意味があり、「フィトンチッド」は植物が自分の身を守るために備えた殺菌、昆虫忌避手段の一つと考えられています。
山を次第に緑色に色づかせていくような成長期にある葉からは特にこのフィトンチッドの放散が活発になります。この時期、森に入るとさわやかな香りを感じるのはこのためです。

フィトンチッドの作用

かねてからこのフィトンチッドの作用は人の健康に対してもよい効果があると研究されてきました。その結果「森林浴」や「森林セラピー」などの言葉も生まれてきたわけです。

たとえばこの香りが大脳皮質を活性化し、自律神経の調整を図り、副交感神経の働きを優位にさせることで期待されるリフレッシュ効果などはそのひとつです。他にも、慢性疲労による筋肉疲労回復、微熱を下げる、頭痛を抑える、抑うつ力、集中力を高める効果などが言われています。さらに最近の研究では、活性酸素をブロックする抗酸化作用、アトピー性皮膚炎に対する作用なども注目されています。

このようなフィトンチッドによる効能もさることながら、新緑の雑木林の中を散策すること自体が精神的にも、肉体的にもきっとプラスの効果をもたらしてくれることでしょう。
初夏5月、風薫る雑木林に新緑のシャワーを浴びにぜひお出かけください。

(出典:月刊『からだにいいこと』)

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